Kunpu:VOL6 アートなスローライフって好きですか?2005 WINTER号
インタビュー記事が掲載されました。
Kunpu:とは・・


その内容の一部を公表します。
(言い訳。私はインタビューなどに答える事やクイックアンサーが非常に苦手です。支離滅裂な事を
しかもひどい名古屋弁で回答していますので、一部加筆・修正を加えてあります事をご了承下さい。)



INTERVIEW KUNPU:な人に、聞いてみました。
花器作家/アーティスト 古木貴美子

構成/文 エイチエイチ
聞き手 Canossaさん


環境問題が叫ばれるこの時代に、アートとてそれを無視することは出来ない。むしろ個々の創作性も、
そこからひろがりを見せている。今回ご紹介する花器作家・古木貴美子さんもまた、テーマとしては
そこから独自の世界を作り出している。2003年の名古屋のイベント「ライブマーケット」で知り
合って以来、私たち夫婦はお世話になりっぱなしである。小柄で可愛らしい外見、しなやかな作品群
とは裏腹に(笑)パワフルな創作活動を続けている。エコロジーを声高に叫ぶ人の中には、実生活が
伴っていない方も多いが、彼女の場合、その考え方もブレがなく、ご主人(古木完治さん)とともに、
地道でナチュラル、古風でサスティナブルなライフスタイルを確立している。


試験管の一輪挿しなら、自分でも植物を飾れるんじゃないかって。

Canossaさん(以下C):そもそも何で花器だったんですか?

貴美子(以下貴):主人の仕事柄(フォークリフトのバッテリーの点検業務。物流倉庫へ行く機会が
  多かった。そこの廃材をよく持ち帰ってきていた。)、廃材を色々持ち帰って、何を作ろうかなっ
  て考えていた時に、ちょうど友達がお花屋さんに勤めていて、いろいろ植物の事を聞く機会が多か
  ったんですね。正直それまでは、お花の事はぜんっぜん興味がなかったんですけど、一輪だけだっ
  たら「あっ、飾っておきたいな」とか「世話できるなぁ」って思って(笑)。その頃はガラスとか
  陶器の大っきいものしかなくて。そういうのってどこにも売ってるじゃないですか。それだとアレ
  ンジを習わないとなかなか綺麗に生けられませんよね。どの花を組み合わせていいのかっていうの
  もよくわからないっていうのがあって、それだったら試験管の一輪挿しなら、自分でも部屋に飾れ
  るんじゃないか、って思ったところからですね。

C :いつ頃ですか、それ?

貴:会社に勤めていた頃だから、5年くらい前ですかねぇ。イベントに出し始めたのは4年くらい前で
  すね。とりあえず作ったから試しに出してみようってことで。それまでフリーマーケットばっかり
  だったんですけど。

完治(以下完):要は僕がプレスの廃材を「これは面白い」と思って。ほんとは障子の取っ手の柄にし
  ようと思って、勝手にため込んでたら、どんどんどんどん・・。

貴:いい加減にしてよ!って(笑)
  でも、その時見つけた廃材がすごく面白かった。偶然試験管が入るような穴が元々空いていて、自
  で穴あけの加工をしなくていいから、作り込み過ぎずに素材を活かせて面白いだろうと思って。シ
  ンプルな形ですよね。

完:曲げる、折るだけっていう。

C :じゃあ、完治さんがいたから、できたんですね。

貴:あー、そうですね。じゃなかったら、この活動は、私してたかどうかわからないですよね。別の物
  作ってたかも分からないですし。



C :花器にこだわる理由は?何かあるんですか?

貴:部屋に緑があると、ガラッと雰囲気変わったりするし、世話も意外と楽しい。散歩してても、あの
  花器にこれちょっと摘んで生けたいなぁとかすごく広がるんですね、花器があるから。一輪だから
  わざわざ花屋さんに行く必要もないし。ベランダでミントがでてきたな、って思ったらちょっと摘
  んで活けるだけでいい。やっぱりそういうものが部屋に一つあるだけで生活が楽しくなるかなって。

C :花器ってやってる人いないもんねぇ。

貴:ねぇ、花器専門の人っていないですよね。ガラスや陶器で製作されてる人もいますけど、でも多分
  それ(花器)はメインではないと思うんで。

C :そういう意味では目立ちますよね。

貴:そう。これだけイベントで店があると、やっぱり特徴があって覚えてもらわないと、出展する意味
  がないと思ったから。

C :で、ほぼ廃材を使ってますよね。

貴:そうですね。あ、それは他にないからです。

C :材料が?

貴:うん、一般じゃ廃材は手に入らないですよね。例えばハンズで全部材料揃えたら、それは多分作る
  ことはそれほど難しい事じゃないんで(物にもよりますが)、他の人でもできると思うんです。イ
  ベントでよく「そのプレス廃材は何処で手に入る?」って聞かれます。正直に「プレス工場で。」
  って答えますよ。でも、多分その人たちは行かないと思うんですよ。わざわざプレス工場探して、
  電話してこれをくださいっていうのは。

C :それは、どうやって持ってきたんですか(笑)?

完:全部ちょうだいって。
貴:プレス工場に直に行って。ゴミ箱の中見て、これいいなぁって思ったから。

C :それで見つけてきたんですか、あれは。

完:最初はやっぱり僕の仕事の関係でね、ああ、ココとココの工場にあるなって、覚えておいて(笑。

C :知り合いだったから頼めたとか、というわけでもなく?

貴:それも一件あったよね。同級生のお父さんだっけ?
完:うん、そこはまあね、家内工業なんで、そんなに出てこないけど。

C :でも、それを見て花器を作ろうって思うかっていったら・・

貴:初め見たときはねぇ、思いもしませんでしたけど・・
完:あれは偶然だよな、曲げて遊んでたら面白そうだったっていうだけで(笑)ただ、それがね、お金
  がかかってないモノだから勝手に遊べる。それが原価かかってて、仕入れて、適当に作れるかって
  いったらそういう風には発想できないと思う。

C :あれはねぇ、廃材っていうところもいいし、ま、廃材って言っちゃってるから安いけど、僕ら見て
  るともうちょっと値段高くした方がいいんじゃないかと思うけども。


貴:廃材を、例えば仕入れていれば、それなりの値段にしようと思いますけど、やっぱり各部屋に一つ
  ずつあると楽しいからそんなに高くしたくないんですよね。気軽に部屋で使って欲しいから、衝動
  買いできるような価格設定にしてます。材料である廃材が無くなったらお終い、っていうのもあり
  ますし。それで希少性もありますから。

C :ハンズなんかで材料なんて高くて買えないですよね、高くて。

貴:全然。欲しいものがあっても買えない(笑)。

C :どうしてもいるものはね、しようがないけど。試験管なんかは?

貴:あれだけは無理です、ハンズですね。パイレックス社のを使っているので。
完:最初は友達が製薬会社にいたんで、そこんとこのを全部もらえ、って言ったんだけど、「菌を培養
  したやつだからやめた方がいいよ」だって(笑)



C :花器はこれからどうしていきたいんですか?

貴:今はプレス廃材がメインなんですけど、今後は他の面白い素材を見つけて、今のサイズからもう少し
  大きめのものなどバリエーション増やしたいですね。でもプレス廃材大好きです。
  作るものが花器ではなくなるかもしれない、でも廃材を利用してっていうのは変わらないでしょう
  ね。ま、身近なモノで。使えるものは使って。





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